一緒に音楽をするというのは伝達の作業だと思う

— 40分叩き続けるのって大変だと思うんですけど、体力づくりとかしてますか?

割と1人で個人練習とか入っていると、気づいたら1時間2時間経っていることが多くて、自分としては自然にやっている感じです。2人の音の圧力が聞こえてくるので、その分エネルギーの使い方は1人で演奏しているのとは全く違うので、体力は凄く消耗はしますね(笑)


— ドラムを叩く上で心がけていることはありますか?

とにかく迷いなく演奏をしたいなと思っています。どの場所においても。恒正彦においても、自分においても。


— 迷いを無くすためにしていることは何かありますか?

できるだけリラックスはしたいなと思っています。


— 普段もそんな感じでメリハリをつけてますか?

それが出来なくていろいろと悩んだりすることのほうが多いですが(笑)


— 普段からドラムのことばっかり考えているわけではない?

普段から割と常にドラムのことに関しては頭にある感じです。ONとOFFがあまり上手くできないので。


— ドラムのことなんか考えないでいることはないんですか?

そうなったときには、急に逆の方向に振れたりするので、全く音楽のことと関係なくなってしまうんですよ。バランスが上手く取れない性分な感じはします(笑)


— そういうのってドラムで出ますか?

出てるときはしんどいですね。自分でもわかるので(笑)


— それが出ないでドラムが叩けたときには気分がいい?

そうですね。みんなにそういった感覚が伝わらない方がいいとは思っています。
一緒に音楽をするというのは伝達の作業だと思うんですね。それが「うまくいってるんだろうな」と感じられるときは、みんなの音や気分的なところ、音響的なところも凄くはっきり聞こえたりするので、それが上手く行ったときが一番の幸せですね。


— それは自分のバイオリズム的なところも大きかったりする?外的な影響よりも、そっちの方が大きい?

外的な影響もあります(笑)あんまり慣れないことをしているときは、外的なものが要因としてあります。


— 恒正彦は慣れないことではありますよね?

うーん、でも意外にそういうことが無いですね。


— それじゃあ、自分の中で実は恒正彦が一番リラックスしてやっていることかもしれないですね。

一番というと語弊がありますけど、今年2回ライブをやったときは充実感のあるライブだったと思います。常にそうありたいと思いますね。

常に一緒に演奏している人を鼓舞出来るようにありたい

— バンドって何個ぐらいやったんですか?

今は小休止でたまにやるぐらいですけど、今までは何個ぐらいやったのかな?サポートなども入れると、重なるときは2つ3つやってることもあります。


— 恒正彦は他のバンドと比べるとどんな感じのバンドなんですか?

個人的にセッションとかやっていて意識があるのは「自由」と言われると急に不自由な感じがしてきてしまうんです。でも、恒正彦は基本「自由」にという中で「時間」という縛りがあるので。「適当に始めて適当に終わりにしよう」だと、たぶんこういう形にはならないと思います。


— アンサンブルの決め事は無くても、時間であったりのそういう決め事は自分の中では非常に重要だと?

はい、そうですね。凄く大きいとは思います。


— これからやってみたいプロジェクトや、興味のあるドラムとかいますか?

いやー、他にはそんなに考えられないですね(笑)


— ドラムで伝えたいことはあったりしますか?

音楽として大きく捉えると、みんなに出している音が見るからに熱量があったり、ひたひたとした熱があったりという「熱」を観ている人に伝えられるように。
それをすごく楽しんでもらえるようにとか、何かを感じてもらえたりとか、そういうのが出来るようなドラマーでありたいなというのがあります。


— 自分はどういうタイプのドラムだと思う?

どうなんでしょうね?わかんないですね(笑)自分にもそうなんですけど、常に一緒に演奏している人を鼓舞出来るようにありたいとは思いますね。


— 観客に対してもそういうところは?

まずは一緒に音を鳴らしている人に。それが上手く行ったときに観客に伝わるのかなと思っていますね、今は。

音だけ聞き返したりしても胸の中にフーッと入って行く

— CDで聞くと作品として面白いんだけど、誰が誰だかわからなくて、DVDで観ると「なるほど」と思うところが沢山あったんですが。

本当に3人でブワーっと演奏しているところは音が誰の音かはわからない感じですね。


— DVDで観るとHIKOは2バスだったりとか、その人なりの出てる感じがあって、観ながら聞くとわかる。

音は凄くいい感じで録れたなと。自分でも音だけ聞き返したりしても胸の中にフーッと入って行くような。


— ジャズとかフリージャズとかノイズ好きな人にはたまらない感じだよね。パンクでも、ハードコアとかブラスト、ノイズコアとかが好きな人には受け入れられるような音だとは思うな。

せっかくだから色んな人に知ってもらえると嬉しいなと思います。


— 遊び要素が多くて面白いよね。というか遊び要素がほぼ?

そうかもしれないですね。


—facebookでMASATOが恒正彦のちょっとしたPVみたいなのを送って来て、観たら「何これ!もっと観たいんだけど!アホだよなこれ!」ってなった(笑)

(笑)アホですよねー(笑)


— それじゃぁ最後に、恒正彦に興味がある、CD.DVDに興味を持っている人に何かメッセージはありますか?

音としてはみんなのエネルギーを音源にできたと思うので、1人でも多くの人に聞いてもらったり観てもらったりしたら嬉しいなと思います。


—ありがとうございます。
もう、そういう取ってつけたようなことしか言えないんで。


—1人ぐらいそういう人がいないと(笑)


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